教室紹介

 群馬大学医学部大学院生体統御内科学(旧内科学第三講座)は昭和48年に前川正教授(血液病学専攻)のもとに創設された40年の歴史がある教室です。昭和62年に成清卓二教授(腎臓病学専攻)に引き継がれ、平成12年8月より野島美久教授(腎・リウマチ学専攻)が担当していました。診療科臓器別再編成に伴い、平成28年4月より腎臓・リウマチ内科は廣村桂樹診療教授、血液内科は半田寛診療教授が担当しています。現在では100名余りの教室員が在籍しています。
 歴史が示すとおり血液病学、腎臓病学、リウマチ・膠原病学の研鑽に努めてきた教室であり、最近ではHIV感染症の診療と研究でも県内の中心的・指導的役割を果たしています。すなわち当科が扱う疾患は特定臓器の障害というより、造血システム・体液調節システム・免疫システムの失調によりひき起される疾患群といえます。これらの疾患では全身の諸臓器が複数同時に障害されますから、局所に目を奪われることのない統合的・包括的な医療を必要とします。専門性が高い領域ではあるものの、まずは一般臨床医としての力を貯え、その上で専門医としての洞察力を深めていくことを教室員には要求しています。全身管理が安心して任せられ、知識・技術・創造性・人格ともバランスのとれた内科医師を育成すること、これが本教室の基本到達目標であります。その結果として数多くの関連病院と連携し、群馬県医療の重要な部分を担っているとの自負があります。

 もちろん高度先進医療の推進も大学医学部附属病院の重要な使命であり、各種遺伝子多型の解析や造血幹細胞移植ならびにそれを応用した免疫療法などに積極的に取り組んでいます。研究面では、
  1. 造血組織の発癌機構の解明
  2. 造血幹細胞移植の制御
  3. 凝固線溶系異常の分子機構解明
  4. 腎炎の発症機序解明と腎再生医学の樹立
  5. 自己免疫疾患および続発性免疫不全症の分子機構の解明とその制御
などを中心的テーマとしています。これらの難治性病態に対する画期的な予防法・治療法の開発を目指して教室の総力を注ぎます。

 平成15年4月、群馬大学医学科の大学院化に伴い、群馬大学医学系研究科生体統御内科学分野と名称変更になりました。毎年大学院に進学する教室員も多く、世界に通用する研究を推進しようと努力しています。そのためにも若い力のさらなる参集を期待しています。